Moravian Duets op. 20, 32, 38

モラヴィア民謡にピアノ伴奏をつけた「モラヴィア二重奏曲」は、プラハの有力な問屋商人であったヤン・ネフが、家族のためにドボルザークをピアノ教師として雇ったことに端を発する。ドヴォルザークはまず、ピアノ伴奏による「ソプラノとテノールのための3つの二重唱」作品20を作曲した。ネフ一家はこの作品に大喜びし、ドヴォルザークは続けて今度は女声のための第2、3曲（作品32）を作曲した。そして1877年、作品38として出版された4つのピアノ伴奏付き二重奏曲で、全曲集は完結した。ドヴォルザークは、民謡の単純な編曲ではなく、民謡のテキストに独自の音楽的設定を加えたデュエットを創作した。この作品は、ドヴォルザークの作品が海外で成功し、親しまれることに大きく貢献した。本タイトルは、作曲者の手稿に基づくクリティカル・エディションである。
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作曲家: Dvorák, Antonín
出版社: Bärenreiter 騎熊士(小熊版)