Elégie

リヨンに生まれ、パリの音楽院でジャン・ルイ・テュルーに師事したヨハネス・ドンジョン（1839～1912）は、サロン音楽で聴衆を熱狂させたベル・エポックの傑出した代表者とされている。モーツァルトのフルート協奏曲ニ長調KV314のカデンツァや、様々なフルートのエチュードは、今日でも知られている。最初の印刷物には、伴奏の作者としてロベールという名の音楽家が記されているが、彼の生涯についてはほとんどわかっていない。伴奏パートは、名人芸のフルート・ガーランドの和声的なサポートに過ぎないが、随所に巧みに配置された和音によって、この曲を効果的なコンサートやアンコールピースにしている。
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